アンドロメダ2011/01/09 00:12

冬の晩に眺める秋の星座の最後はアンドロメダ座です。誰でも知っているカシオペア座と向き合うように南側の空、天頂近くにあります。この星座にはM31という大きく見応えのある銀河があります。肉眼でもぼんやりした光をみることができますが、これがそうだと言われなければ注意して見る人はあまりいないでしょう。 私たちの棲む天の川銀河に最も近い銀河です。 明るい星のまわりには青い縁取りがありますが、それはレンズの色収差によるものです。一般的に写真用レンズでは赤、緑の2色に対して収差を最小にするよう作られているので青は点像に写らないのです。肉眼やアポクロマート設計された望遠鏡では青くは見えません。中学生の頃に自作した望遠鏡では星には青い縁取りが必ずあり、なんと美しいことかと眺めたことを思い出しました。 黒く塗った工作用紙を丸めて安物のレンズをはめた望遠鏡で最初に探したのもこのM31でした。 高校に合格して最初の望遠鏡を親に買ってもらってベランダで探したのもこの銀河でした。望遠鏡のファインダーで探したM31はぼうっとした曖昧な光のかたまりで、10cmの反射望遠鏡の視野でも光る楕円にしか見えませんでしたが自分の目で見ている事に感動したことを覚えています。 さてそろそろオリオン座も高くなってきたし、、、というところでバッテリー2本を使い切りました。自動で始まるダークフレーム撮影中にいつも落ちるのです。冷却CCDの場合は温度と露光時間ごとにあらかじめ数十枚のダークフレームを撮影して補正データのライブラリを作っておきます。望遠鏡ごとのフラット補正データも同様です。一般のカメラでは1枚の撮影ごとにプロセスを完結させる必要があるので仕方がないのでしょうがどうにかならないものか。帰宅して早速バッテリー2本を注文しました。2本のバッテリーでは10枚も撮れません。

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