富士山測候所2009/09/13 22:41

わたしの家のベランダから富士山測候所を撮影してみました。撮影したベランダから富士山までの距離は40km以上はありますから1メートルのものを見分けられれば角度で5秒の分解能があるということになります。望遠鏡はAlter-5を使いました。5インチという口径を考えればまずまずの結果ではないかと思います。誰か歩いていないかと、しばらく覗いていましたがさすがに人影は見えませんでした。もう寒いんだろうな。

Mirage-72009/04/05 14:29

ロシアのSTFというメーカーの7インチマクストフ望遠鏡です。鏡面精度に優れていることと頑強であることをうたっています。いささか口径が大きいため部屋から外に持ち出しても数時間は像がゆらいで落ち着きませんが、さすがに口径なりの明るさはあるので観察用にフィルターを入れても十分に使い物になります。市中の空では光害もありますからなんらかのフィルターは使うことが多いため重宝しています。本来のフォーカサーは棒のように突き出たつまみひとつですが、惑星を眺めるときなど微妙な調整には微動も欲しくなります。像がゆらぐこともありピント位置には迷うことも多いです。そこでMoonLiteというガレージメーカーのフォーカサーを付けて使っています。ただしネジも含めてアルミなので取り扱いには注意が必要です。オプションによっては小さな望遠鏡が買えるくらいの値段になりますが、このフォーカサーは絶品です。Mirage-7はいささか重いため小さな経緯台には載せられずベランダで気軽に使うには不向きですが、天気の安定した週末などにゆっくり眺めるのには悪くありません。SXD赤道儀で十分に使えます。

吉田正太郎さんの「反射望遠鏡光学入門」という本には同じF値のカセグレン系を比較した文献からの引用があり、中心像に限ると星像がシャープな系はシュミットカセグレン系、リッチークレチアン系、純カセグレン系であり、像面が平坦な系としてマクストフカセグレン系、シュミットカセグレン系、ドールカーカム系が挙げられています。わたしが最近気になっているドールカーカム系は中心像のシャープさに欠け、惑星や二重星の観測には向かないと書かれています。もっとも望遠鏡の形式を選ぶことは特定の製造メーカーを選ぶことと等しいので、とりわけ分解能については加工や組み立ての善し悪しに影響される話であろうと思います。わたしの実情では星のまわりの回折リングもきれいにみえない日がほとんどであるので、中心像もそう悪くなく、像面が平坦で写真向きのマクストフカセグレンは良い選択かと思います。

マクストフ望遠鏡2009/03/26 22:22

ロシアのIntesMicro社の5インチマクストフ望遠鏡です。日本では笠井トレーディングからAlter-5という名前で売られている製品です。わたしの望遠鏡も笠井カラーの黒色に塗装されていましたがこのタイプの望遠鏡の分解整備の練習ついでに白く塗り直しました。慣れない塗料の溶剤に酔ってしまい一日仕事を休んだことは秘密です。この望遠鏡はSSII程度の小さなCCDであればミードのレデューサーと組み合わせることで十分に良い写真を撮ることができます。わたしはF3.3やF6のレデューサーと組み合わせて銀河の写真撮影に使っていましたが、SSIIはノイズが多いため今ではこのマクストフも撮影に使わなくなりました。APS-Cではトリミングして使うことになります。小型で小さな経緯台にも載せることができるので最近はベランダに置いて、宵の空にある土星や明け方の木星を眺めています。惑星像はX1.6のエクステンダーを付けたSky90には負けるかな。