木星は永遠に曇り空なのか2009/08/23 15:25

今年の7月22日にオーストラリアのアマチュアが木星表面の衝突痕を発見したおかげで、惑星観測のモチベーションも上がったのですがあいにくの梅雨空でお盆時期まで曇り空が続いていました。昨夜は久々に晴れ間も見えたので望遠鏡で木星を眺めてみました。相変わらず気流は悪く、木星も楕円や四角に歪んで川底の石を眺めているようです。きれいに見える瞬間の写真を重ねて撮影したのがこの写真です。CCDビデオカメラで撮影してそれぞれのコマを重ねて一枚の写真にするコンポジット撮影ですが、天文雑誌に投稿されているような素晴らしい解像の写真は撮れません。表面にある小さな肌色の楕円は大赤斑とよばれる地球数個ぶんの大きさをもつ渦でかれこれ350年以上は同じ形で観察されているそうです。大赤斑はアイピースで覗いたときには目立ってよく見えるのですが、写真にすると縞模様のほうが目立つので不思議なものです。わたしが持っているなかでいちばん良い望遠鏡であるMirage-7の直焦点1800mmで撮影しましたが、さすがに小さな衝突の跡を見つけることはできません。気流によるゆらぎもありますが、大気による屈折の影響も受けているので撮影された写真をRGBの3色ごとに眺めると木星の輪郭がずれて見えます。今回はMoonliteのかわりにStarlight Instrumentsのフォーカサーを使ってみたのですが、微動の感触などはやはりMoonliteのほうが滑らかで好ましいと思います。どちらも十分に良い製品だと思いますが。ただしMoonliteはカメラを回転させる機構がフランジに着いているのでフランジ径が大きく、Mirage-7のつまみとの干渉を避けるためには長めのチューブで接続する必要があります。 ところで、地球外に引っ越すのなら年中嵐の木星よりも晴れの日が多い火星がいいですね。350年も台風の下で暮らすなどまっぴらですね。

幸せの青い鳥2009/08/23 21:58

駐車場の片隅にもう何年も放置してあるブルーバード。レストアされるのを楽しみにしているのです。誰のものだかよくわかりませんが、ご近所に初期のユーノスロードスターに乗っているご老人がいます。わたしが小学生の頃にはSSSに乗っていたご主人とピアノの先生の奥様が暮らしておられました。いつのまにか芝生の庭には車を整備するための大きなリフトがありました。ご高齢でレストアする気力も無くなってしまったのではないかと心配です。 お盆休みに帰省して子供の頃に歩いた道をカメラを手に数時間の散歩をしてきました。70年代にはにぎやかだった商店街も、小学校の帰り道に立ち寄ったお店の多くも、今はただの廃屋です。駅前のアーケードなどくず屋になってしまいました。 各駅しか止まらない小さな駅なので、昨今はみんな隣の駅を利用します。駅前という唯一の利点も失った小さな商店街はゴーストタウンになってしまったという訳です。ただ一軒、中学の同級生がやっている天ぷら屋はまだ営業していましたがなんとも活気のない商店街でした。下手に東京に近いことも理由なのだろうなあ。