町の天文家2011/01/07 21:34

わたしが子供の頃に使っていた望遠鏡は赤道儀に載ってはいたもののすべてが手動でした。高価なオプションのモーター駆動もせいぜい赤経軸の運転ぐらいで、写真を撮るとなると十字レチクルのアイピースをのぞきながら自分でガイドすることが必要でした。小型の赤道儀を手動で45分ガイドすることも珍しくはありませんでした。 赤道儀の手動ガイドは何年か前の冬に10分のガイド撮影をしたことがありますが気が滅入るし、なにより寒さに耐えられませんでした。今どきの撮影には電源は必須です。赤道儀自身の消費電力はたいしたことがありませんが、撮影用カメラやガイドなどに使うPCやとりわけ冷却CCDカメラの消費電力はばかになりません。重いバッテリーで撮影していたこともあるのですが特に冬場はもちが悪くて頼りになりませんでした。その対策にガソリンエンジンの発電機を買ったのですが昼間の試運転で騒音に驚いてしまい込みました。 結局は部屋のコンセントから長いケーブルを引いて撮影しているのですが、電気切れの心配がない代わりに町の明かりの中で撮影することになりました。こんな場所でも思っていたよりは写るのですが少しでも雲やガスがあると町の明かりを反射して空全体が白んでしまいます。