極好的速跑能力2009/06/13 16:51

翻訳エンジンが返してくる中国語は中国語であるかすら怪しいものですが、Super Corsaとして通じるのでしょうか? もう10年以上も前のことになりますが、台湾で技術移転の仕事をした頃に、資料にいんちき中国語を並べて遊びました。技術者にとっては英語は仕事で普通に使う第2外国語なのでそれで用は済むのですが、ヘンテコな中国語で笑われることにも仕事をする上ではプラスの意味がありました。わたしは「先生」役の客人なので皆さん気をつかっていただいて恐縮いたしました。何年も過ぎてからある台湾人の転職の相談を受けたときにはよく覚えていてくれたものだと思いました。

チネリ社の極好的速跑能力はわたしのいちばんのお気に入りです。今のチネリ社はスーパーコルサを生んだチネリとはほとんど無関係な会社で、もはやこのフレームはROVER MINIに対するBMW MINIのようなものですが、今でも東京オリンピック時代のスチールフレームの雰囲気を残しています。サイズが合うものをたまたま見つけて即日手に入れました。それ以来、路面や天気が良ければこの自転車で出かけます。

アンブロシオ2009/05/23 16:04

このところ昼も夜も天気が悪いです。次の新月に梅雨入りしていなければいいのですが。雨や曇りの日が多いのはいつものことで天体写真を撮れる日は年間通じてそうは多くはありません。月明かりがあればうまく撮れませんから。自転車のホイール組みを始めたのもそういう退屈な季節のことでした。ちょうどスーパーコルサのフレームを買ったこともあり、これはやはり昔ながらの薄いリムにクロムメッキのハブを使ったホイールが欲しい。けれどレディメイドの製品はないのでいろいろ部品を吟味して数年前から始めました。アンブロシオというのは愛用している部品屋の名前でモデルのAleちゃんではありません。写真のホイールはカンパニョーロのレコードハブとアンブロシオのネメシス2000というリム、DT SWISSのスポークで組んでいます。より安価なモントリオールリムで組んだホイールも使っていますが、悪路では簡単に歪んでしまいます。同じように作っているのですが。薄リムはすぐに歪むと言うかたもいますが、ネメシスは特別に丈夫なようで石畳の道が多いParis-Roubaixなどのクラシックレースでも使われています。ホイール組みに必要な道具は小さなニップル用レンチとホイールを廻してぶれをみるための振れとり台だけです。わたしはいちばん安い箕浦の台を使っています。初めての方でも数時間あればとりあえず使えるものが組めるでしょう。しばらく走ったあとで「なんだこれは」と歪んだホイールを修正することになるかも知れませんが、それはスポークの張力が緩いことや不均一さによるものです。簡単に直ります。馴染んだところで振れを取る作業を繰り返すのは普通のことなのでがっかりする必要はありません。組み上げる途中でホイールにぎゅうぎゅう力をかけて馴染ませていても走っているときのような応力はかかりませんから。スポークの張力バランスをみるために張ったスポークを曲げて測る簡素な張力計がPark Toolsから出ており、わたしも持っていますが振れ方をみながらスポークの張力を調整したあとで無理な調整をしていないか確認するためだけに使っています。使っているリムに歪みがない限り、振れがとれた状態でスポーク張力が大きく偏ることはありません。自分で組んだホイールは簡単に修正、修理ができるというメリットもあります。丈夫さや精度を問えば今のリムで組むのが無難ですが、ニジやフィアメのリムもまだ手に入ります。自転車の部品など当人以外は誰も気にしていないものですが、古い部品で組むと遠いむかしにつながるチャネルが開くような気分もします。自転車レースの黄金時代へです。梅雨になったらもう1セット組んでしまおうかな。たかがリムひとつでも楽しめるのだからお手軽な楽しみですね。

ガリガリくん2009/05/23 15:53

朝から川伝いに自転車で走る。ダートやら、穴だらけの簡易舗装の道でぐったりする。5月はこんなに暑かったか、とぼやきながら走る。日陰を探し求めて川べりのベンチにたどり着く。休憩している間に通り過ぎるのは老人ばかりでつまらないなと思う。向かいの山をカメラのファインダーで覗いていると、大きなワゴンに男の子を乗せて引いてくる男がいつのまにか視野の端に現れた。コンニチワと挨拶を交わす。男はごろごろと音を立てながら川べりを歩いてゆく。お爺ちゃんの家に行けば食べるものはあるから、そう言いながらぐずる子供をあやしている。それにしても暑い。ついこの前に桜が咲いたかと思えばもう夏のようだ。俺の足下には蟻の巣穴があるらしく無数の蟻が出入りしている。迷ったのか俺のからだにまとわりつくものもいる。不愉快きわまりない。ああ夏だと口に出して言ってみる。ぐずる子供をワゴンに乗せた男が戻ってくる。どうやら爺ちゃんの家に食事に行くらしい。時刻はもう正午である。30分ほど走っていつもランチを食べる庭園に行く。口の中は乾いて喉がはり付き塞がるのじゃないかと思う。隣の店で今年1本目のガリガリ君を食べる。ガリガリ君。キミに砂糖が入っていなければ躊躇なく2本目に行くのだが。うますぎる。本日の戦果:−0.5kg。