本屋の消滅2011/01/10 22:40

正月に帰省した折に実家の近所を散歩しました。毎年徐々に駅前の商店街は寂れていてもはや商店街とは呼べないものに成り果てています。子供の頃は新興住宅地の若い夫婦や子供があふれていて駅前の小さなスーパーのピンボールでよく遊んだことを覚えています。何時間も立ち読みした本屋もとうに無くなってしまいました。 ここ10年ほどの間に本屋がどんどん潰れているのは今住んでいる町でも同じ事です。わたしは毎月5万円は本屋につぎ込みますが、その100%がアマゾンです。町の本屋に読みたくなるような本はないし、仮にあったとしても探すのが面倒で。趣味の道具もほとんどすべて通信販売で買ったものです。地方都市にはそういう店がないこともありますが。アメリカに住んでいたときには近所のBarnes&Nobleによく行きましたが、店内のカフェで棚の本を読めるので腰を据えた立ち読みができました。これでいいのか?とも思いますが結局は何か買って行くので商売としてはOKなんでしょうか?この町にこんな本に興味を持ち理解できるひとが何人いるのよ?と思うような本も置いていましたが、もともと本屋に期待しているのはそういう本との出会いです。そういう点で日本の地方の本屋さんは悲惨なものです。その悲惨な状況を救ってくれたアマゾンには感謝しているのですが町から本屋が姿を消しつつあることは文化的にどうなのか?スーパーとユニクロ、飯屋しかない町にひとは住めるのかと。