自発的核分裂2011/11/02 23:58

ふりかえれば8月のお盆休みの頃に幾つかの報告がありました。ひとつは原因不明な放射性ヨウ素の検出という事件で、医療用の放射性ヨウ素が下水に流れ込んだのだという強引な説明をするひともおりました、福島の原子力発電所敷地内の地割れと吹き出す水蒸気に関して報告したドイツのテレビ番組では溶融して炉外に出た燃料が地下に到達した懸念についての話がありました。 何日か前には関東地方の放射線量について「高いレベルだが横ばい」という発表がありました。まあこういうのは常識的なセンスでは「横ばい」とは言わないと思うのですが。あげくは今日の朝になって自発的核分裂しているようだとの発表です。 わたしは原子炉工学について高度に専門的な知識は持ちませんが自発的であろうとなかろうと核分裂には違いありません。出てくるものは一緒です。燃料が水中にあるならネガティブフィードバックが働いて安定した核分裂状態が維持されるようですが炉の本体が壊れた青天井の原子炉の底のどこかでその状態が保持されていることはまったくハッピーなことではありません。事故からこの半年間、変わらず危険な状況にあったということでしょう。 アフリカのウラン鉱床には数十万年にわたって核分裂反応が起きていた自然の「原子炉」があるという科学雑誌の記事を覚えていますがそのような状態なのかも知れません。

なにかあったら家族を避難させるつもりでいますが、不安を煽るのはかわいそうなのでいざという時の準備だけしています。