友よ、また逢おう2011/05/06 23:25

アメリカへの引っ越しを機会にオートバイを売り払い、以来12年ほど乗っていないのですが、最近になってまたオートバイに乗りたくなってきました。しかし小排気量のオートバイに対する理不尽な排気ガス規制のおかげで最近のオートバイは信じられないくらいプアな性能です。

わたしは大学に入ると早々に免許を取り、オートバイに乗り始めましたが最初のバイクはスズキのSX125という安価なトレールバイクでした。とにかくお金が無かったもので。よくツーリングに出かけた友人も安売りのホンダMTX125やロハでもらったハスラーなどでした。テントを買う金もなかったのでバイクの横で星を見ながら寝袋で眠るような旅をよくしました。田舎の駅の待ち合いで眠ったり。そういえばその頃に愛読していた本に寺崎勉さんの「野宿ライダー」シリーズというものがありました。林道ツーリングが盛んになると同時に国立公園などを荒らすバイクが問題となりはじめた時代ですね。峠は2ストロークのロードバイクであふれ遅いトレール車で走るのは気がひけました。その後、就職しお金が入るようになるとスズキのRH250というハイパワーのオフロードバイクを買いました。これは今でもいちばん気に入っている一台ですが、高出力の2ストロークエンジンと相対的にプアなブレーキの組み合わせで難しいバイクでもありました。仕事が忙しかったので夜中に同期の小日向くん(仮名)と会社のサッカー場でダートトラックみたいなスライドの練習をして遊んだなあ。数メートルから始めて味をシメ、だんだん距離を伸ばして数十メートルスライドできるようになりました。芝の上というのは加減が難しくて止まる直前に急にグリップが回復してコテンとひっくり返ったものでした。小日向くんは初期型のTZR250でしたがうまかった。連絡先も今ではわかりませんがまたツーリングがしたいなあ。RH250は既に手元にありませんが、いまだに実家の物置にはスペアの外装パーツだけ一式あります。ツーリング仲間のガールフレンドが出来たのもその頃でした。彼女もSX200というトレールバイクに乗っていたので林道を走ってキャンプツーリングなどに行ったものです。 外資の半導体メーカーに転職してから買ったのがBandit 400 Ltdというバイクでしたがわずか数千キロ走ったところで盗まれ思い出もあまりありません。ロードバイクとオフロードバイクはオートバイ乗りにとってはまったく違う乗り物であるのでRH250だけで満足できるわけもなく、ヤマハのSDR200という変わったロードバイクを買いました。これはレース用の125ccマシンのような小さな車体にDT200のエンジンを載っけたようなものでしたがトラスフレームが珍しく、またロケット花火付き紙ヒコーキのような加速で面白いバイクでした。ハイスピードのコーナリングではよれるのがわかって怖かったですが、、、。SDRとスズキのDR250という当時珍しかった倒立型フロントフォークのトレールバイクがわたしの最後のマシンでした。

最近になってまたバイクに乗ろうと思った理由はキャンプツーリングなのですが、どうも国産車の中心は大排気量にシフトしてしまったらしく、小排気量車の選択肢は多くはありません。そんな中で昔のトレールバイクのような250TRがたいへん気に入っています。これでむかしのXLRやXT並みのエンジンだったらいいのになあ。家の近所にハスクバーナのお店があるのですが既に老眼が進みつつある自分にレーサーは危なっかしいので指をくわえて見ています。足もツリそうだし。

南アルプス邑野鳥公園2011/05/07 20:54

南アルプス邑野鳥公園というところに出かけてきました。着いたのはお昼過ぎであったので野鳥をみるにはいまひとつの時間帯でしたが、道中楽しめました。鰍沢は落語にも登場する町ですが鰍沢を抜けて富士川沿いを走り早川町という谷間の町に入ります。 町の入り口から公園までがまたなかなか遠いです。 蛇行する川沿いの道はどの田舎でも似た風景なのですが崖の上から覗き込む淵の青さに吸い込まれそうになります。 この公園は適度な距離のトレールが整備されていて池や渓流、開けた草地、暗い林と20分もあれば一巡できますが、今回は林の中の声は聞こえども姿は見えず、隣の岩山の上を飛ぶ鷹など眺めて帰ってきました。 この公園のキャンプ場の偵察も目的のひとつでしたが、サイトは狭く、湿った場所であまり気にいりませんでした。一応木製のデッキがしつらえてあるのですが管理棟などの建物からも近く、他のお客さんも近くを歩くので町中でキャンプするような雰囲気でした。 バンガローがあるのでそちらに宿泊して早朝に鳥を探すような使い方をすると良いのでしょう。

メルトダウン2011/05/13 00:38

事故の初期から炉心溶融の可能性が高いことを指摘している方もおられましたが、いまさらのように東京電力は福島第一発電所一号機において炉心溶融が生じていることを認めました。 外野で論評するひとと当事者では判断に使える材料も違えば結論が与える影響も異なりますから、東京電力を嘘つきと断罪することは控えますが安全というものに関して軽くみているフシはこの会社にも政府にも御用学者にも感じられます。 このような事故の場合、ワーストケースを想定して対策することが普通です。工場でガス漏洩警報が出れば「誤報だな」思っていても全員仕事をやめさせて避難します。働くひとの命を守ることは雇用者の責任であるからです。 しかるに本件においては事故をより小さく印象づける情報操作を継続的にやっています。現実に放射性物質による汚染が農作物や畜産物において生じていても、それは「風評被害」であって健康には何ら危険を及ぼすものではないし、かような風評を言いふらす輩は極悪人であるかのようにメディアは宣伝します。 農家はこの事故により深刻な被害を受けていますが、それに対して救済するとともに国民の安全を守るという義務が本来政府にはあり、そのための知識、情報の伝達もメディアの仕事だろうと思います。広告主のパシリか?テレビ屋、新聞屋の君たちは。 裏磐梯や朝日連峰、那須や日光、そして福島太平洋岸ののどかな町の景色。20代の頃に友人とよくオートバイで出かけた場所ですから狭い林道や県道もよく知っています。これからは釣った鱒もろくに食えない土地となるのでしょうか。 間抜けな電力会社と監督者は万死に値します。