原子力発電はやめるべきなのか ― 2011/03/19 00:14
福島の事故を契機に各地の原子力発電計画がホールドされています。恐ろしい事故を目の前にして一時保留にすることは正しい判断だと思います。しかしわれわれのエネルギーを何に頼るかは難しい問題です。世界の20%の人口が50%のエネルギーを食い尽くしていますが、エコな方々が推奨する太陽電池などの非効率な技術では富める国と貧しき国の格差を固定化することでしか問題を解決することなど出来ないでしょう。一方で不都合を隠蔽し国民を騙しながら国策として強引に押しすすめられてきた原子力発電もこの事故です。電力会社や政府の言い分を信じる人は少ないでしょう。
現在のエネルギー消費は地球という惑星の規模に対して過大であるという気がしますが、仮にエネルギーの総和は現状を維持するとして、地球上の人間が「最小不幸な」暮らしをするとしたなら(どこかで聞いた言葉ですね。)一人当たりのエネルギー消費は今のインド並みに抑制する必要があるようです。それにしても人口が自然に増加すれば制限はより厳しくなるだけです。いやなルールのゲームです。
問題の根源は地球にひとが多すぎることにあるのだと思いますが、増えすぎた魚は間引くか、水槽を増やすしか無いのです。戦争や飢饉による人口の自然な間引きなどという残酷なアイデアは受け入れがたいですが、ならば貧者を生かさず殺さずの貧困状態に置く不公平を維持するか、新しい水槽を増やすしか方法はありません。ガンダムみたいですね。
原子力発電では発電所や潜水艦など様々な事故で多くの方が犠牲となっていますが、彼らは何のために死んだのか考えるべきかと 思います。安全が保証されないシステムの運用を止めることは当然としても安全性を高める余地はないのでしょうか?
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