ただいま洗濯中 ― 2009/03/22 11:29

Whirlpool galaxyです。ワールプールというと最初に思い浮かぶのはアメリカの洗濯機のブランドです。テキサスに住んでいた頃に愛用しました。日本製洗濯機のようなデリケートな機能はないがいかにも丈夫な白い箱です。M51はぐるぐる渦巻いた洗濯機の水のようです。銀河の衝突は宇宙のあちこちで起きています。いろいろな方角、タイミングの姿を大望遠鏡の素晴らしい写真で見る事ができます。小さな系外銀河の中では9cmの小望遠鏡でもディテールの片鱗はうかがえるM51はちょうど良い対象です。
オリオンの大星雲 ― 2009/03/22 12:11

オリオンの大星雲M42はどんな町明かりの下でも眺めることができる大変明るい星雲で、中学生の頃に3cmのレンズと丸めた工作用紙で作った望遠鏡でもよく見えました。首都圏の新興住宅地とはいえ当時は命に関わる公害もひどく、道楽ものだけが不利益を受ける光害など気にもされない時代だったので明るく寂しい夜空でしたが、オリオンの大星雲とアンドロメダ銀河、すばる、ペルセウス座の二重星団の4つはなんとか眺めることができました。高校入学祝いに買ってもらったタカハシの反射望遠鏡をベランダに出して眺めたのもこの星雲がいちばん多かったように思います。星雲のもっとも明るいところにある小さな星の集まりトラペジウムはいかにも星雲の奥深い中心であるように見えます。わたしが愛読している本にケンブリッジ大から出ているStephen James O'Mearaの"Deep Sky Companions"という3冊の本があります。その中の"The Messier Objects"という本はメシエ天体それぞれの発見の歴史や現代の知見、観測を楽しむヒントをまとめたすぐれたガイドブックです。M42のところにはトラペジウムについても明るい4つの星をとりまく微光星についてAからHまでの8つの星がチャートで示してあります。5番目に明るい星は"E"の11等星で、Burnhamという人は3インチでも見えると報告しているそうです。チャレンジは"G"以降で16等の明るさしかありません。彼の本には36インチのドブソニアンを使ってテキサスのスターパーティで確認できたと書いてありますが桁外れですね。
マリアッチ ― 2009/03/22 15:17

M104は塵で縁取られたメキシコの帽子のように見えることからソンブレロ銀河と呼ばれています。O'Mearaの説明では注意深く観察するとディスクに腕が見えるということですが、ほの暗い天体のディテールを観察するには習熟した目と環境が必要です。惑星観測者であるO'Mearaは星雲星団についてのガイドブックに詳細なスケッチを添付していますが、すべてテレビューの10cm屈折(f=500mm)と2本のアイピース(22mmのパンオプティクと7mmのナグラー)1.8倍のバローレンズを使ってハワイの山で観察しているそうです。マリアッチというのはソンブレロを被ったメキシコの楽団でギターを中心に演奏します。メキシコシティに旅したとき、レストランで聴きました。実のところ高級なお料理よりは街角にある屋台のタコスが好みです。うろうろ歩いていたときに屋台のおやじにごちそうになりました。連れの女性がいたからか、遠い国から来たからか、お金は取りませんでした。メキシコではいろいろな出来事がありましたが、M104とはもはや何の関係もない話ですね。
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