いずれ山に還る道2012/06/10 14:53

とうとう梅雨入りしてしまいました。盆地は晴れていても山の方は灰色の雲の中です。大野山線を長窪峠に向かって登って行くと高度1500mくらいで雲の中に入りました。峠の手前で小森川線を岩下の村に向かい走ります。この道は渓流を眺めながら苔生した小さな石橋を幾つも渡るお気に入りの道のひとつですが、ほの暗い森の中を走ってゆくと大きな鹿に道を塞がれました。数分間、50メートルほどの距離で見合っていましたがカメラを出そうとすると軽やかに山に逃げて行きました。逃げ足が速くて仕方ないなと走り出すと、急に目の前をもう一頭が横切って驚きました。山の斜面にはさきほどの鹿もこちらを見下ろしながら待っている様子が見えました。この地域も鹿は増えているらしくときどき見かけますが写真に撮れたことは一度もありません。じっとしていれば飽きるまで向こうもこちらを見ていますが不審な動きをすると森に逃げてしまいます。残念。

岩下線はあまり利用者もいないであろう林道で南部には半ば崩落している部分もあります。もしも落石を受けて崖から落ちたら命があれば恩の字です。崩れた石もそのままなので去年訪れたときよりも走りにくくなっていますがそこがおもしろいところです。 TRのエンジンは低速でも十分に扱いやすい林道向きのエンジンだと思いますが、ペースが極端に落ちるこういう道ではクラッチも多用します。もう少し低速で使いやすいようにスプロケットを替えたいと思いますが最高速が落ちるような交換には需要がないらしく適当なものがみつかりません。路面もチャレンジですが大きな問題は別にあり、今日は頭上の枝からぶらさがる無数の毛虫を避けながら走るという困難がありました。気がつくと腕を黄色の毛虫がもそもそ這っていたり気分が落ち着きませんでした。

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